鉄筋コンクリート構造には欠かせない型枠工事の工程について!詳しくご紹介

墨出し

 

型枠工事

 

鉄筋コンクリート構造の建物を建築する際に欠かせないのは『型枠工事』です。この工事を行うことによって、建物におけるコンクリート部分を構築することが可能となります。しかし、実際の工程についてご存知の方は少ないでしょう。そこで今回は、型枠工事の工程について、その内容を詳しくご紹介いたします。

 

準備作業(拾い出し・型枠加工)

まずは型枠加工を現場で行う前に、作業をするための準備作業から始まります。実際に型枠加工を行う場合にどの程度の部材が必要なのかを算出し、必要な数の型枠を実際に加工するのです。

 

拾い出し

まずは図面を確認した上で、必要となる型枠を洗い出すための作業がこの拾い出しです。一見簡単そうに思えますが、実はとても繊細な作業です。図面に記載されているのは実際の寸法となりますが、型枠工事では最終的に完成したコンクリートの型を寸法通りに仕上げなければなりません。つまり、図面通りの寸法よりも若干余裕を見て寸法を考えなければならないのです。完成形の寸法からの逆算となりますので、精度が求められます。

 

型枠加工

拾い出し作業によって洗い出せたら、あとは必要分の型枠を実際に加工することで用意します。どのサイズのものが何枚必要であるかはわかっているものの、設置箇所などによって加工時に使用する素材を使い分けることになります。加工の際にも常に完成形をイメージすることが求められるのです。基準となるサイズとして幅60cmが一般的です。足りない部分は補助パネルなどをつなぎ合わせて施工することになります。

 

取付作業(墨出し・建て込み)

いよいよ加工した型枠などの部材を持って現場での作業へと移ります。

 

墨出し

まずは現地にて、用意した型枠を取り付けるための印付の作業となります。図面と現地の実際のサイズ感は印象も異なります。床面に墨つぼという建築現場ではよく使用されているアイテムで線を引いていくことになるのです。万が一ここで線が歪みずれてしまうと、その後の作業や仕上がりに大きな影響を与えてしまいます。距離が長い箇所もある場合は、正確さを重視しながら丁寧に作業を行います。この作業は型枠工事だけでなく、他の作業においても効果を発揮するため工事開始後も頻繁に行われるものです。

 

建て込み

墨出しによってついた線や印を頼りに、型枠を設置していく作業です。うまく取り付けができないという場合には、加工あるいは墨出しなどに原因のある恐れが考えられます。時間を要することも少なくありません。単純に線の位置に取り付けるだけでなく、水平や垂直に関しても高い精度が求められる部分でもあるのです。専用の測定器を使用しながらズレの無いように慎重におこないます。この工程次第で建物のクオリティが決まるといっても過言ではないほど重要な作業です。

 

流し込み前作業(締め付け・通り直し)

設置した型枠にコンクリートを流し込むことになりますが、その後の手戻りは作業スケジュールなどに大きな影響を与えてしまう可能性があります。一度で正確に完了するために、建込みを行った型枠に対して、さらに仕上がりを高い精度にするための作業を行います。

 

締め付け

単管パイプなどを使用して、組み立てが終わっている状態の型枠をしっかりと固定する作業です。ただ、建て込みが完了しただけの状態でコンクリートを流し込み、圧力でズレや歪みが発生してしまうこともあります。コンクリートが固まってから発覚しても後の祭りですので、そういった状況にならないための予防策というわけです。圧力ではびくともしないようにしっかりと固定させます。

 

通り直し

立て入れ直しと呼ばれることもある作業です。締め付けを行っても、型枠が倒れてしまう恐れを残してしまうこともあります。そうならないために改めてチェックを実施し、必要な箇所には補強や修正を施していきます。その際にチェーンなどでサポートすることで、ここで大量のコンクリートが激しい勢いで流し込まれたとしても、微動だにしない状態が作り上げられるのです。

 

コンクリート流し込み・解体

最後に、実際に型枠に対してコンクリートを流し込む作業を行います。建て込みや締め付けなどによって厳重に固定した型枠なので、とくに問題は起きないように思えてしまうかもしれません。しかし、実際に圧力が加わってみなければわからない部分ですので油断は禁物です。型枠に対してかなりの圧力がかかりますので、流し込みの最中も細かく各所に目配りを行います。躯体の精度に問題はないかを確認することが大切です。

また、流し込む前に型枠の表面をきれいにしておくことによって、完成時の表面の仕上がり具合が向上します。あとから手直しできない部分となりますので、漏れなく行うことがおすすめです。

流し込んだコンクリートが完全に固まるまでの期間は放置となります。十分な強度が出たと判断されたら、あとは設置した型枠を解体する作業です。隙間なく固めて設置されているので解体もかんたんではありませんが、作業自体はスムーズなものとなります。

危険が伴う作業でもありますので、数日かけて行うことも少なくありません。また、規模によっても時間はかかってしまいます。解体が済み次第、型枠や部材などもすべて撤去し、最終的に仕上げ業者の方にバトンタッチして完了です。

 

まとめ

現代においてはほとんどの建物が鉄筋コンクリート構造となっております。つまり型枠工事はそれだけ施工されており、重要度も高いのです。沖縄県で型枠工事業者をお探しの方は、施工に自信のある「琉愛興業」までお問い合わせください。工事を検討されていらっしゃる場合には、経験豊富な職人が高クオリティな施工をさせていただきますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

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